不動産投資に関連する会社を比較
厨房については、作業の流れと、働く人の身長やクセに合わせて、働きやすくすることが第一.機器類が整然と並んでいるのが働きやすい厨房とは限らない。
また、厨房は何かとモノでゴタゴタしがちである。
収納棚をできるだけ確保しておくと、整理整頓がしやすくなる。
これも大事なことだ。
だから、どうすれば無理なく取れるか、何度も検討し直す必要がある。
ここで無理なくというのは、お客の居心地感を重視するという意味だ。
一席欲張ったために、カウンター席が窮屈この上ないお店がよくあるが、あれはいただけない。
スタンドのイスが所狭し並んでいるのでは、お客も落ち着いて食べていられない。
そういうお店の経営者は「なに、ラーメン店は客回転が大事なのだから」というかもしれない。
よほどの繁盛店ならともかく、ふつうはその店主の思惑は実っていない。
サラリーマンのランチだったら、多少狭くても我慢してくれるだろう。
それ以外の時間帯は、席が狭いというだけで敬遠されることになりかねない。
また、となりと席を空けて座られてしまうし、詰めてくれといえば、帰られてしまう。
大体、そんな狭苦しいお店では、ビールも飲む気になれない。
そうして客単価を下げていることに、お店側が小さなラーメン店なのだから、資金さえ調達できれば、あとは簡単だろう。
はじめてオープンする人はとかく、こういう安易な考え方になりがちなものだが、失敗の元。
やってみるとよくわかるが、開店準備の仕事というのは意外と繁雑なものだ。
オープンまでにやっておかなければならないことは、山ほどある。
こまごました事柄も実に多い。
この繁雑さは、お店の規模の大小にはほとんど関係ない。
まず、オープンする日時を決めなければならない。
確実に成功するためには最高のスタートを切らなければならないが、オープン日も決められないようでは、開店告知もできない。
また、行き当たりばったりで準備していると、内装工事が予定より遅れたり、機器類や什器備品類の納入が間に合わなかったりすることがよくある。
なんとか間に合っても、お店に慣れていなければ、スタッフの訓練はできないし、当日大混乱という結果になる。
作業手順がスムーズに運ばなかったり、調理でミスをしたりで、結局お客を怒らせてしまうお店は少なくない。
開店時間が遅れたり、材料が切れてしまったりというのも、よくあるケースである。
それと、忘れてはいけないのは、ふつうは店舗の賃貸借契約を交わした時点で、家賃が発生しているということだ。
オープンが2週間遅れれば、半月分の家賃がムダ払いになる。
だから、オープン準備は計画的に、1つひとつ、つぶしていくようにこなしていかなければならない。
それには、開店までのスケジュールを念入りに立てて、表にしておくことだ。
タテにやるべき仕事の項目ヨコに日付をとった表にして、項目ごとに、取りかかる日と最終期限を書き込んでおくのだ。
仕事の進行具合をいちいちチェックし遅れている項目は早めに修正していく。
開店計画の最大のポイントは、店舗の内装工事と機器類、什器備品類の納入である。
効率よく進めるためには、店舗の賃貸借契約を結んだらすぐにも工事に入れるようにすること。
設計施工業者への工事の依頼は、店舗の契約前、手付金を打った時点で済ませて、見積もりを取っておく。
金融機関から資金を調達するときにも、この見積もりは必要になる。
不動産業者には、少しでも本契約を待ってくれるように交渉する。
もちろん、設計施工業者とは、完成.引き渡しまでのスケジューリングについて、綿密に打ち合わせておく。
店舗工事中の、工事の進行などのチェックポイントは次項で説明するが、この期間には、工事以外にもいろいろとやっておかなければならない仕事がある。
保健所への届け出、電話の加入申し込み、レジの注文、ユニフォームや食器類.調理道具の手配、POPや飾り物の選定、開店告知用のティッシュなどの手配、スタッフ募集の準備などだ。
早め早めにしないと、当日、必ず慌てることになる。
店舗の工事に入る前に、まずやっておかなければならないのは、近所への挨拶である。
ラーメン店の工事なんてすぐに終わるのだし、工事といっても簡単なものだから、毎日騒音をまき散らすわけでもない。
それでも、挨拶は欠かしてはならないのである。
いまの世の中の常識として、騒音の出る工事前に、「ご迷惑をおかけします」と挨拶するのは当然のことだ。
近所の住人や事業所などには何かと迷惑をかける。
とくに、ビルに入居する場合、同フロアの店舗は騒音で商売にならないこともある。
挨拶の意味合いはむしろ、「これから末長くおつき合いください、よろしくお願いします」という意味合いのほうが大事なのである。
たとえば、マンションなどの新築工事だったら、ただ「ごめんなさい」で済む。
工事主と居住者は別だからだ。
店舗は違う。
とくに小さなお店は地域密着が基本である。
近所の人たちの心証によって、売上げも変わってくるということだ。
また、となり近所のお店から孤立しているようでは、お店のイメージも悪くなる。
お客というのは、こういうところに意外と敏感なものである。
もちろん、オープンに当たっては、あらためて挨拶することを忘れてはいけない。
店舗の工事中は、できるだけ小まめに現場に足を運ぶことが鉄則である。
別に、施工業者を信用するなといっているのではない。
もちろん、設計どおり、スケジュールどおりに工事が進行しているかどうかのチェックが、第一の目的であるが、大きな目的がもうひとつある。
工事の途中の段階ならまだ、いろいろと手直しがきくということだ。
実は、できるかどうかで、お店の出来上がりも大きく変わるのである。
まず、設計どおりといっても、経験のない人は、図面だけ見てもよくわからないはずだ。
とくに厨房内はそうである。
あるていど工事が進んでくると、実際の使い勝手が具体的に想像できるようになる。
ポイントはここだ。
早い段階であれば、水道管の位置とか機器の配置といった大きな変更も可能のはずなのだ。
多少の追加料金を請求されても、直せるものはその場で変更しておいたほうがいい。
いったん完成してしまったら、実際問題として変更はきかないからである。
また、工事をする人たちとの人間関係も大事なポイントである。
出向くときは必ず何か、差し入れること。
たったこれだけのことで、人間の仕事というのはずいぶんと違ってくるものなのだ。
変更箇所が出たときなど、相談しやすいことはいうまでもない。
店舗引き渡し日には、重箱の隅を突っつくくらい、仕上がり具合を丹念にチェックすることだ。
窓や収納庫の戸、扉など、動く部分はすべて、何度も開け閉めして建て付けを確認する。
機器類は実際にスイッチを入れて調子を見る。
これらのチェックには必ず工事責任者に立ち会ってもらい、問題があれば、すぐにダメ事にかかってもらうことだ。
ラーメン店に必要な主な食材業者は、製麺関係とだし関係である。
製麺関係では、自店で麺をつくらない場合は製麺業者になるし、自店で自家製麺するのなら、小麦粉のメーカーや代理店が相手になる。
だし関係は、スープの材料となるガラ類やチャーシュー用の豚肉などだから、取引業者は肉屋ということになる。
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